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【観劇レポ】日本版ミュージカル『FUN HOME ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』を観た話

※今年の2月に観た舞台の感想をいまさら書いています。

※以下ネタバレを含む場合もあるので注意。

 

ミュージカル『FUN HOME 』について

休憩無しの100分間。とても観やすいけれど考えることが多くて、私はお恥ずかしながら、声を殺すことに必死になるほどめちゃくちゃ泣きました。

(なんでかとかは下に…結構衝撃かもしれないので無理そうな人は引き返してくださいな。) 

あらすじとか、構成とかいろいろ書こうとか思ったけど、いろんなページで上手くまとめてあるから書きません。下記のリンクとかめちゃ詳しく書いてあるから見てみて。

spice.eplus.jp

okepi.net

ent.living.jp

 

『FUN HOME 』を観たわたしの感想

さて、めちゃ衝撃なカミングアウトをすると、わたしの父も自殺しています。

父親はアルコール依存症で精神科に入院、退院後別居。7年ぶりとかに会った父親は遺体。みたいな関係でもちろんめちゃくちゃ嫌いだったので、アリソンとブルースの関係とは程遠いけど、小さい頃はそれなりに遊んだ記憶とかがあって、そいうとこは自分と重なるのか、ほんとうに胸を締め付けられて絞られるような感情になったわけですわ。

特にブルースの死の前、アリソンと車に乗ってドライブをするシーン『Telephone Wire』(下記リンク)のナンバー。ここは現代のアリソンと、過去のブルースが繋がる瞬間でもあるんだけど

 

www.youtube.com

何か言わなきゃ

何かをパパに

次の次の次の信号で

次の次の次の信号で

って歌詞が親子の距離感とか、わかる、わかるよその気持ち、聞きたいことあるけど、言えないよね、わかる、聞きたいよ、聞きたいよねって気持ちがまさに共感というか、私が今もし死んだ父に会えたら、何を聞く?なんで死を選んだか聞く???ほんとに聞く?????って考えたりしてたら、泣いてました。

ミュージカルってどこかの国の王女だったり、革命だったり、ちょっと自分とはかけ離れた別世界のお話であることが多いけど『FUN HOME』はどこにでもいる家族の、どこにでもあり得るお話なんだな〜って思うととても身近に感じた。 

父親も、母親も、親であるけれど一人の人なんだよね〜。

 

こう書くと、かなり悲劇だな〜って感じするけど、日本版になって付いた副題『〜ある家族の悲喜劇〜』のとおり、ちゃんと喜劇要素もあったよ。歌って踊ったりするし。子役がめちゃくちゃ可愛いし。

それと、光夫さんの感情の起伏がすっっっっっごく良くて!!!何か賞をあげたくなるほどに最高だった。ほんと何か賞を…あげてください…。

 

あまりチケットが売れてる様子は無かった感じだけど、こういう舞台こそ再演を重ねてたくさんの人に観てもらいたいな〜って思ったよ〜。再演に期待。